どことなく外が似合う風貌の(笑)ヘンリーですが、 ヘンリー預かり人としては、できれば「室内飼育」を希望します。
その理由は以下の5点です。
理由 その1: 以前にも書きましたが、宅急便の車、配達の軽トラックやワゴン車、郵便配達のバイクや大型トラックを追かけるヘンリーですが、それらの車が目の前を発進する時、その興奮度はマックスになります。またその際、車やバイクに乗り込もうとする人に対しても興奮して吠えます。屋外飼育だと、ヘンリーの気になる車や人に対する「吠え」が周囲の迷惑、さらには家族やヘンリーのストレスになるのではないかと思います。室内でも外が"見えすぎない"場所がいいと思います。
理由 その2: 1と同様ですが、前を通りすぎる猫や犬にも反応すると思われます。
理由 その3: 1に書いたような車やバイクの発進時に追いかけようとするヘンリーの推進力は相当なものです。係留元が脆弱だったり軽いものであれば、容易に引きずって行きます。過去に引きずっていったものとしては、商店などの広告用のぼり旗を立てるコンクリーの固まり、かなり重い長机2台分、重量のあるソファ1台、事務用机1台など…です。ひとたび係留が解けてしまえば、車の前に回り込もうとするのでケガや事故になります。また地面の匂いを嗅ぎながら地を這うようにかなりのスピードで進みますので、本犬がハタと気が付いたときには恐らく迷子になってしまうと思います。ヘンリーのような性分の犬にとって、屋外係留は身体の危険につながる要素がいっぱいなのです。
理由 その4: ヘンリーはフィラリア強陽性です。フィラリア予防薬を年間投薬しながら、すでに体内にいる親虫については、その寿命が尽きるのを待っている状況です。ですから、極力 蚊にさされない環境に置いていただきたいと思います。蚊取り線香を焚いているから大丈夫といわれる方がいらっしゃいますが、留守番中に消えてしまったら?それに…九州地方の蚊は根性あります(苦笑)。
理由 その5: ヘンリーの過去の飼育環境は知る由もありませんが、ヘンリーはあまり人に依存せず生きてきたように思えます。保健所に保護されていた犬なのにガッチリした体躯、筋肉質の後肢、落ちている物を何でも口にしてしまう様子を見ると、サバイバルに自立した生活を送ってきたのではないかと思います。 ヘンリーは人に甘える術をよく知りませんし、むしろ甘えることを必要としていないようなところもあります。だったら人と適度な距離をとることができる外飼いでいいじゃないかと思われるでしょうが、それでは先に書いたようなヘンリーの自立心がより強くなると思います。何するわけでもないけれど、人の側に居ること、人の声がするところに居ること、「ヘンリー」と名前を呼ばれ話かけられることの喜びや安心感をあまり経験していない分、これからの犬生では、それを知ってほしいと思っています!! だって太古の昔から、犬は人と寄り添って生きてきた唯一の動物なのですからね!
「 ちょっと遅れたけど、福(ボク)は内 ってことだねッ!? 」
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